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逆もまた真なり。

逆もまた真なり。

【有力選手の横顔・2】

【ジェラード】 11年目獲得 24億 リストアップ

リヴァプールユース出身で、リヴァプールの象徴にして、イングランド史上最高のセンターハーフ。現イングランド代表にも欠かせない存在である。
特筆すべきは、その正確無比なロングフィード。この人以上にピンポイントでロングパスを放てる選手を、私は見たことがない。中盤の底からFW、サイドに、またサイドから中央にピタリと合わせるパスは圧巻で、キックの多彩さも類を見ない。パスだけでなく、強烈なシュート、FKを放つことができる。
弱冠25歳でクラブのキャプテンを務めるように、イングランドが時に排出するサッカー選手の模範のような男で、強烈なキャプテンシーを備え運動量豊富に中盤~サイドを動き回り、チームにその身を捧げることのできる選手である。




【テベス】 11年目昇格 ユース出身

「マラドーナの再来」という言葉ほど、使い古されたフレーズはなく、かつてその名を贈られたいずれの選手も、本家を超えるどころかその領域に近づくことなく消えていった。
テベスもまた、マラドーナの再来と呼ばれる選手である。しかし、その風貌、言動も相まって、その贈り名に最も相応しいのは彼なのではないだろうか。
未だヨーロッパ移籍のタイミングを見極めている時期であり、世界的な知名度において、「マラドーナの再来」の称号争奪戦ではバルサのメッシに一歩遅れをとっているものの、トヨタカップ制覇、アルゼンチン初のアテネオリンピック金メダルと、既に数々の栄光を手にしている。
特にアテネ五輪では8ゴールを上げ、小さな体をめいいっぱい使った、躍動感溢れるドリブル、パス、シュートでチームを優勝に導いた。これから彼には、一体どんな未来が用意されているのだろうか。今後に目が離せない。




【ルート・フリット】(フォーリット) 12年目入団 コーエン・ロイス(5億)+ギジェルモ・バロスケロット(10億)+パーカー(5億)+70億6000万 約90億

ピッチに花咲く黒いチューリップ。人は彼の事をそう呼んだ。
今はグーリットと呼ばれることが多いが、現役時代にフリットという名が脳裏に刻み込まれているので、フリットで通させてもらいたい。
クライフ以来オランダに根ざした、トータルフットボールの教え。その集大成とも言える選手が彼、フリットだった。186cm86kgというスケールは、もちろん力強さを秘めてはいるが、巨体による重鈍さとはまったく無縁で、そのしなやかさ、やわらかさ、技術の高さの方が際だって記憶に残っている。
トータルフットボールの体現者として、あらゆるポジションをこなしたのも、彼の柔軟性を物語っているだろう。センターフォワード、右ウイング、トップ下、リベロ・・・・あらゆるポジションをこなし、しかもその全てでその時代のトップパフォーマンスを発揮していたのだから、こんな選手は空前絶後といっていいだろう。
フェイエノールト、PSVでリーグ優勝を果たし、鳴り物入りで当時としては破格の13億円でACミラン入りした時、彼のキャリアは頂点を迎える。ミランを20年振りというスクデットに導き、現在に至るミランの黄金時代を築くと共に、バロンドールを獲得。ファン・バステン、ライカールとともに、オランダ三銃士としてセリエを席巻。トヨタカップでは世界一にも輝いている。
とにかく、濃い口ひげにドレッドヘアーを振り乱し、華麗なプレーを連発する姿に、少年だった俺は憧れ、トヨタカップを観に行くほどだった。その時のミランのユニフォームは、今も大事にしまってある。
余談だが、風貌とのギャップはプレーだけではなく、5ヶ国語を操る知性派であるとともに、レゲェシンガーとして国内チャートで1位を獲得した経験を持っており、そのギャップがたまらない。




【ロナルド・クーマン】(クルーマン) 76億+原田(10億)+ケリー・ステッド(10億)+パヌッチ(7億) 計103億

あなたはリベロといわれたら、誰の名を思い出しますか?ベッケンバウアー?フランコ・バレージ?フリット?闘莉王?私なら真っ先に、この人の名を上げます。ロナルド・クーマンの名を。彼の武器は、爆発的なキック力。リベロというポジションながら、シーズン21点という記録を打ち立てたそのキックは、伝説と呼ぶに相応しい。今の時代に爆発的なFKといったらロベルト・カルロスだろうが、彼に勝るとも劣らないキックで相手ディフェンスを恐怖に陥れた。
また、パワーにも増して武器となったのが、キックの正確性だった。彼のロングフィードはピンポイントでアタッカーの望むところへ届けられ、攻撃の起点として重きを成した。
クライフから始まるオランダ黄金期に活躍した選手であり、ファンバステン、フォーリットらと共に代表を支えると同時に、クライフが監督を務めたバルセロナに入団し、リーグ4連覇を達成。またチャンピオンズカップでは、決勝戦でFKによる得点を決め、チームを優勝に導いた。




【ロナウジーニョ】13年目獲得 135億+ヂエゴ(10億)計145億

バルセロナというクラブを知らなくても、ロナウジーニョというプレーヤーを知らない人はいないのではないか。そう思わせるほど傑出した才能と、サッカーを知らないものにも感動を呼び起こさせるファンタジーを持った唯一のプレーヤー。そのプレーは過去の名選手と比べてもあまりに異質であり、エンターテイメントにまで昇華されているように思える。
サッカーという巨大なスポーツは、過去様々なスーパースターを生み出してきた。ペレ、クライフ、マラドーナ、ベッケンバウアー、ジーコ・・・・。間違いなくそれらの巨星達と並び称されるべき選手であり、すでに2004-05の世界最優秀選手、2005バロンドールと現役選手の頂点に君臨していると定義づけられている。
パス、シュート、フィジカル、メンタルと全てにおいて世界最高クラスであるが、特筆すべきはなんといってもドリブルである。瞬時にしてトップスピードに加速する瞬発力を持ち、そしてトップスピードに達したときに彼を止めるには、ファウルするしかないと思われる。
どんな選手でも加速すればするほど、アクションが激しくなればなるほどボールを扱う精度が雑になるわけだが、ロナウジーニョの場合、トップスピードでも体勢を崩していても、異常なまでに高いコントロール精度を見せる。そんな選手に対抗しなければならないDFが可哀想だと思えるほどに。
足首をムチのようにしならせ、アウトサイドからインサイドににボールを切り返して相手を抜き去る「エラシコ」という技に代表されるように、どちらかといえば「柔」の選手である(スペインに渡ってからフィジカルの強さも超一流になったが)。
伝説の5人抜きで有名な巨星マラドーナのドリブルもアンタッチャブルであったが、彼の場合どちらかと言えば直線的に、たぐいまれなスピードで相手の触れられないところにボールを出しての突破だったのに対し、ロナウジーニョは相手にわざと対峙し、1vs1を仕掛けているようにも見える。彼の象徴であるプレー中の「笑顔」が示すように、ピッチでもっともサッカーを楽しんでいるのは彼なのではないだろうか。
これからも、彼の笑顔はサッカーの原点である楽しさを、世界中の人々に伝えていってくれるに違いない。


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